%の可能性を求め、人間界へ向かうアルス。魔女界を、シーラを、そしてエバを救うため、嵐に煽られながら異次元の海を渡る。しかし、時空の架け橋を踏み外し異次元の海へと引きずりこまれてしまう。
気が付くとそこはマンションの玄関。泣き崩れる母を置いて父が出て行く。
気が付くとそこはマンションの屋上。出て行った父を待つ5歳のアルス。
気が付くとそこは学校の屋上。魔導書を持ったクラスメイトを追いかけるアルス。そして屋上から転落。
ここは・・・人間界?
夜、疲れて机に伏せている母の姿。こみ上げる懐かしさ。触れたいのに・・・。
「・・・ヨーコさん、ごめん・・・あたし、帰らなきゃ」
絶望に支配された魔法界。すべてを無に帰す闇の魔法は、闇のような絶望をもたらし
人々の一から始める気力や希望までをも奪い去ってしまう。
その真の絶望の中では、希望を持てる者などいない。
絶望的な絶望の中で魔女たちが、魔族たちが、ウィザードが、すべて魔法界の人々が思い浮かべたのは、
人間なのに魔法が使える一人の女の子の姿だった。 |